イラク南部湿原アフワールで水牛にベコの歌(طلعت يا محلا نورها-Talaat Ya Mahla Nourha)でご挨拶!2024年5月31日أهوار_العراق

イラク南部湿原アフワールで水牛にベコの歌(طلعت يا محلا نورها-Talaat Ya Mahla Nourha)でご挨拶!2024年5月31日أهوار_العراق



イラク南部湿原アフワールで水牛にベコの歌(طلعت يا محلا نورها-Talaat Ya Mahla Nourha)でご挨拶!2024年5月31日أهوار_العراق

イラク南部湿原アフワールで水牛に歌でご挨拶2024年5月31日
#أهوار_العراق

[MV]ChalChal-チャルチャル-ベコの歌/طلعت يا محلا نورها-Talaat Ya Mahla Nourha-(Japanese&Arabic Mix Version)

*アフワールとはイラク南部チグリス川とユーフラテス川のデルタ地帯に広がる湿原地域。乾燥し高温なのに湿地帯として残っているのは世界でも極めて珍しく、「生物多様性の保護地とメソポタミア都市群の残存する景観」として、2016年にはユネスコの世界複合遺産に指定された。

道に迷いながらも僕らはアフワールの目的地に辿り着いた。遠くからモスクの屋根に見えた巨大な建造物は宗教施設ではなく、観光地的な案内も特にはなく、入口で係員らしき人と友が話しているのをただ任せて待っていると、なんと湿地の沼の上をボートで巡るツアーをやってくれるという。一艘で3万イラクディナール(約3300円)。イラク国立博物館は外国人だと一人2万5千ディナールだったから、なんだかお得な気分。

地元民の若いあんちゃんが運転するボートは僕らを乗せて、生い茂る葦の隙間を縫うように颯爽と沼地を駆け抜ける。時々向かいからボートがやってくるが、お互い慣れたもので笑顔で巧みにすれ違う。楽しすぎて僕らが歓声をあげ歌を歌うと、あんちゃんはその返事としていい声で地元の歌を歌ってくれる。浮島に建てられた葦の家に感動していると、目の前に水牛たちが現れ顔だけだして気持ち良さそうにしている。まるで温泉につかってるようだ。

エンジンがとまり、夢のようなツアーもそろそろ折り返しかと思っていると、あんちゃんは慣れた手つきで網を取り出し仕掛け始めた。なんと漁まで披露してくれるとは。網を上げると小さな川魚から亀さんまで次から次へと掛かっている。気温はなんと47度でボートが止まるとサウナのようで服が絞れるほど汗だくになってしまう。水牛たちと一緒に泳いだらどれだけ気持ちがいいだろう。

漁を楽しんだ後は浮島にも上がり葦の家も覗かせてもらう。家具など何もないが、あんちゃんが水牛の世話をしながら泊まることもあるそうだ。彼は普通にスマホも使うが、五千年以上も前ここに生きていたシュメール人たちの時代から変わらない営みを生きている。ツアーが終わりボートを降りるころ、アフワールは優しい夕焼けに包まれていた。

なんて美しい光景だろう。しかし近年の川の上流部のダム建設による渇水、さらには地球温暖化で蒸発量の増加などが重なり、湿地帯の面積は減る一方で、住民たちの大都市への移動も増え、このままでは貴重な生態系や伝統生活様式が失われてしまう危機にあるという。

別れ際あんちゃんにお礼を言ってインスタを交換した。遥かなる時を超えてシュメールの夢と繋がり、洪水伝説ノアの箱舟の原型となったウトナピシュティムに出会えた気がした。そしてこのアフワールの美しい自然と人々の営みがいつまでも続くことを祈った。

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