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04:50 ライブ開始
#同時視聴 #ろうきん #Vtuber
1 comment
ふと思ったのですが、本作は(作者さん自身とは言いませんが)作風自体がミツハさん的と言えるかもしれませんね。事前準備なしに墓穴を掘らない器用さや嗅覚がないのに、その場その場の思いつきと後付けで人物や物語、その知性と品性を貶めて、その割に素知らぬ顔で、「ここの設定は最初からこうでしたよ」、「この人は以前からこういう人でしたよ」と誤魔化そうとするところがあります。そのため、視聴者の立場では、何気ないはずの台詞や状況を理解するのにも余計な負荷がかかる……。
1~3話を見返したところ、第2話でコレットの父トビアスさんが火起こししていることに気付きました。しかも、ミツハさんはその様子を見て、この異世界にライターを持ち込んだら喜ばれるだろうな、売れるだろうな、と考えるのです。火起こしを含む調理全般は女の仕事だと言って、ライターに興味を示さなかった傭兵の男たちの謎が、さらに深まりました。ミツハさんは誰にライターを売り込むつもりで傭兵に話を持ちかけたのでしょうか。
しかも、第3話でベアトリスさんに、王都で開く店の話を聞かれたとき、ミツハさんは雑貨屋で女性受けしそうな商品や小物を売ると言っています。にもかかわらず、第4話で通りがかっただけの女性客にシャンプーとボディソープを無料体験させ、必要性も無いのにアデレード嬢の成人式をプロデュースした後は、偶然出会った傭兵団をターゲットに切り替えて武器を売りつけています。薄利多売は忙しくなりすぎるから避けたいなどと言っておきながら、この節操のなさ……。というか、作者さんも覚えていなくて、ただ行き当たりが過剰なだけかもしれません。
ところで、この傭兵たちのシーンについてですが、僕の認識では、フーコー以降の社会学・政治学などでは、ジェンダーや男女のあり方は古今東西に共通ではなく時代や地域によって変わるもので、性別役割分業が確立したのは産業革命以降(逆に言うと、仕事は農耕がメインで家事が肉体労働だった前近代社会では、老若男女で役割を分担している余裕がなかった)というのが通説です。中世ヨーロッパ風の異世界で性差別に言及するなら、それを踏まえた表現が欲しかったと思います。
百歩譲って作者さんたちがそれを知らない(勤め先その他のハラスメント講習・コンプラ講習などで習わなかった)にしても、少人数で危険な森に入る傭兵が、自分では火起こしができないとか、いつも世話係の女性と行動を共にするつもりでいるとか、「簡単に火を点けられる道具」に興味を示さないなんて、書いていて不思議に思わなかったのでしょうか。謎です。
もちろん、これらにもまた目を瞑るなら、性別役割分業の当然視を批判しているという点で、悪くないシーンと言って良いかもしれません。男性向けなろうアニメは、(現代日本では男尊女卑が解消されたことを前提とした)いわゆる女尊男卑や弱者男性論を採用する一方で、歴史上の女性差別には言及さえしないことが多いと思います。『盾の勇者』の序盤、ハニートラップのくだりが顕著ですが、中世ヨーロッパで女性がレイプ被害を申告したところで、相手男性を貶めるどころか、自分の一生を棒に振るだけで終わるぞという話です。『ろうきん』はそれに反して、異世界とはいえ中世的な世界に女性差別が存在することを描き、女性キャラに男性への不満を言わせる場面を設けたわけです。個人的にはどちらにせよ赤点ですが、『いせれべ』の第3話と同様、一応ある種の「進歩」だと思います。
ただ、当然ながら、今までの人物描写、前時代的なギャグ、ギャグなのか怪しい謎の場面、そしてそれが無批判にアニメ化されてきた事実などを考えると、作者さんや制作陣がそういう見識を持ち始めたと期待するのは時期尚早でしょう。期待はできませんし、していませんが、ここまで来たので、とりあえず今後の展開を見守りたいと思います。
長文失礼しました。